著書紹介『開発経済学』
『開発経済学-経済学と現代アジア』
第3回大平正芳記念賞受賞
日本における開発経済学の初めてのテキストとして好評を博した初版に大幅な改訂を行なうとともに、近年の東アジアと中国のめざましい経済発展について新たに2章を書き加え、充実をはかった。
目次
第1章 人口動態と古典派的定常均衡
第1節 経済発展と人口
第2節 古典派的定常均衡
第2章 二重経済の発展
第1節 二重経済発展モデル
第1節 農業の近代化
第3章 伝統社会の変容と相剋
第1節 貧困と農民層分解
第1節 共同体の緊張と不安定性
第4章 工業化と労働移動
第1節 工業化の雇用吸収力
第2節 都市インフォーマル部門の拡大
第5章 工業化戦略
第1節 保護主義的工業化─進歩と停滞
第2節 輸入代替工業化と輸出志向工業化
第6章 発展の国際的波及
第1節 インダストリアリズムの波及─過去
第2節 インダストリアリズムの波及─現代
第7章 東アジア経済の新動態─構造転換連鎖論
第1節 円高と日本経済─成長軸機能の強化
第2節 NIES構造転換─新しい成長軸
第3節 ASEAN諸国の成長加速─後発者の利益
第4節 東アジア自己環境メカニズムの生成
第4節 フロンティア拡大と地域主義
第8章 現代中国の経済発展
第1節 「強蓄積」のメカニズム─農民搾取
第2節 強蓄積メカニズムの自己崩壊─農村貧困と企業非効率
第3節 経済体制改革─新蓄積メカニズムの生成
第4節 活路はどこにあるか─東アジア経済の再編と中国
発行元:日本評論社
発行日:1986年4月1日
価 格:本体3200円+税